音楽や空間を通して生まれるエネルギーの循環。

このまちに住む

多彩な「人」を紹介する

十人十色(ジュウニントイロ)。


第3話は

音楽を通じて心地よい空間を創る人

福羽 和明(ふくば かずあき)さん

にお話を伺いました。

福羽 和明(ふくば かずあき)さん

津和野町出身、津和野高校卒業後、

東京に移住。

DJ活動のため25歳で単身

ニューヨークに渡る。

29歳で帰国後

東京にてDJをしながら暮らす。

2011年津和野に帰郷。


Q1.25歳でDJの活動のため渡米された際は

どんな心境でしたか?


「単身で渡米して

むこうで仕事も見つけました。

英語もそこまで

上手ってわけでもなかったですが

“行けばなんとかなる”

という思いがありました。」


Q2.DJをするうえで

大切にしていることは何ですか?


「一言でDJと言っても

色々な活動の仕方があって

範囲が広いのです。

極端に言えば

機材さえ揃えればDJと名乗ることもできる。

けれど実際には

経験値が如実に空間を左右する仕事です。


空間があり

そこに楽しみたい人が集まり

音楽をかける。


シンプルですが

自分本意に音楽をかけても

心地よい空間は作れません。


その人たちが心から

リラックスしたり盛り上がるためには

音楽の持つポジティブなエネルギーを

伝える必要があります。

音楽のエネルギーが伝わると

聴いている人は

それを返してくれます。


踊りだったり、表情だったり。

それを自分が受け取って

また返すという循環が生まれます。


音楽の持つ力を最大限引き出すために

常に自分自身のモチベーションも

ポジティブな状態に整えるよう

意識しています。」

Q3.どのような経緯で

津和野に帰ることを決めたのですか?


「2011年

ちょうど東日本大震災の頃に

母親が身体を崩し

母のそばに居た親族にも

不幸があったことがきっかけでした。

自分の中ではそのとき

帰るという選択肢しかなかったですが

心境は複雑でした。


DJとしてようやく

軌道に乗ってきていた頃だったので

津和野に帰ってDJ活動ができるのか

という不安もありました。


でも心の奥底に、故郷に帰りたい

という想いもあったのだと思います。

帰って生活してみて

色々な人とつながって

意外とDJのできるご縁や

出逢いに恵まれました。


津和野に移ってからも

東京の友人が声をかけてくれ

東京に赴いて活動できる

状況にあるのも大きいです。」



Q4.現在はDJ活動以外に

どんな暮らしをされていますか?


「2019年5月から

喫茶ダンボールの店長をしています。

オーナーの横山さんに

声をかけて頂いたのがきっかけです。


ディスプレイや音楽

コーヒーなどのメニューも

一通り任せてもらっています。

(喫茶ダンボールには猫の暮らす空間も)


パーティーメイクをする際は

五感を意識した空間づくりをしています。


音楽はもちろん

テーブルやいすの配置

温度やにおい

美味しいものがあったらなお嬉しいな、とか

踊る空間はもちろん、時には座って休んだり

眠ったりできるくらいの心地よさ、とか。

この店でも基本は同じで

訪れた人が

リラックスしてお茶が飲めるよう

色々試行錯誤しながら

空間づくりをしています。」



Q5.あなたが今はまっている

モノ・コトは何ですか?


「今お店に植物をたくさん置いていて

それらが元気に育つよう

手入れすることにはまってますね。

ひとつひとつ

特徴が違うので。

水が必要な植物もあれば

空調に弱い植物もあります。


毎日ひとつひとつ調子を見ながら

手入れしています。」


(福羽さんがいま

気に入っているエアプラント。

土の要らない植物なんだそうです)



Q6.「津和野のここ(場所・モノ・人)

がおすすめ!」を教えてください。


「観光名所を巡るというよりは

ゆっくりと町の雰囲気を味わいながら

裏路地などを歩いて欲しいですね。

きっと人それぞれ

感じるものが違うでしょうから。

自分のペースで楽しんでほしいです。」



▼ 福羽和明さんに出会える場所 ▼

喫茶ダンボール

11:00-16:00L.O(不定休)

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ツワノトイロ - TSUWANO TOIRO -

山間の小さな城下町「津和野」 この町に息づく多彩な”色”の物語。

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