「食べること」の延長にある「一緒に過ごす時間」を。

このまちに住む

多彩な「人」を紹介する

十人十色(ジュウニントイロ)。


第2話は

「食」を通じて暮らしを豊かにし

それを共有する場を創る人。

「たべるを」の

國方あや(くにかた あや)さん

にお話を伺いました。


國方あや(くにかた あや)さん

東京都葛飾区出身

千葉大学理学部生物学科卒業

上野で茶藝館「樗(おうち)」を

7年半営んだのち

2011年11月に津和野に移住。


Q1.あなたが津和野に住んでいる

 理由や経緯は?


「2011年東日本大震災がきっかけです。

当時東京都内に住んでいて

交通機関がマヒして

歩いて帰る人が続出したり

スーパーから水や食材がなくなる

という事態に直面しました。


今までは当たり前のように

何でも買える便利な環境に居ましたが

都心部の生活の脆さを痛感すると同時に

危機感を覚えました。


その後すぐに知人を頼り

島根県益田市にひとまず身を寄せました。


東京にいた頃は

田舎の人はどうやって暮らしているのか

想像もつきませんでしたが

訪れてみたことで

島根でも暮らしていける

想像がついたんです。


そして空き家を探して

津和野町に辿り着きました。

(Photo by Aya Kunikata)


Q2. 住んでいて「ここがいいな」と

思うところを教えてください。


津和野の良いところは

暮らしが“能動的になる”ところ。

東京では料理をする際

季節感を出すために

そのための食材を仕入れにいっていました。

ここではそれとはまったく逆なのです。


畑が近く

貰える食材がたくさんあります。

その食材を

どう使うか考えて料理をします。

そうすると、

自然と季節感が出るのです。」


(Photo by Aya Kunikata)


Q3.あなたの今のお仕事や活動と、

役職(役割)は何ですか?


「“たべるを”という屋号で

依頼があったときに料理をしています。


この名前には

“たべるを 愉しみ 考え 学び 

継ぎ 創造する”

という想いを込めています。


でも本当は

食べるほうが好きなんです(笑)。


自分が料理すること以上に

誰かと一緒に作ったり

一緒に食べたりすることが好きです。


また食の活動の一環で

“Some more(ex厨ファミリア)”

という場を運営しています。


元々“厨(くりや)ファミリア”という名前で

立ち上げたこの場所は

一人ひとりが挑戦したいこと

一歩踏み出してみるという場でした。


Some moreになってからもこの場所で

繋がった人の「やりたい」の声を

叶える場所として

必要なときに開放しています。


例えば、魚さばき教室や

パンの日、自然農を習う日

ゲストシェフによるランチなど

地域の人が料理したり

教えたり、習ったり

一緒につくったりする場を

お手伝いしています。」



Q4.あなたがお仕事や活動の中で

大切にしていることは何ですか?


「“食べること”の延長に

“暮らし”があり

“一緒に過ごす時間”があります。


料理の技術を磨くよりも

おじいちゃんおばあちゃんに

作りかたを習う。

言葉で習ったり、資料にするより

実際に手を動かしてやってみる。


一緒に過ごす時間の大切さや歓び

お金がなくても豊かに暮らせる知恵を

次世代に伝えたいと思っています。」


Q5.あなたが今はまっている

モノ・コトは何ですか?


「いちぢくの葉です。

飾りに使おうと干したら

香りがすごく良くて。

炊き込みご飯を炊く際入れたり

肉を焼く際に包んだりして使っています。」



Q6.「津和野のここ(場所・モノ・人)がおすすめ!」

を教えてください。


「春の津和野には実りがたくさんあります。

こごみやワラビ、クレソン、つくし、

ふきに筍など。


(Photo by Aya Kunikata)


どの季節も山や畑に嬉しい実りがあって


『もう少しでこれが生るな、

もう少しで熟れるな。』


などと考えると

一年を通じて楽しみがありますよ。」


▼ 國方あやさんに出会える場所 ▼

Some more Facebookページ

不定休(リンクのFBイベント参照)

島根県鹿足郡津和野町鷲原819 

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▼國方あやさんの活動ページ▼

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ツワノトイロ - TSUWANO TOIRO -

山間の小さな城下町「津和野」 この町に息づく多彩な”色”の物語。

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